《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

主に少女漫画と小説の感想ブログです

交際が秘密の本当の理由は、学園の王子様と交際している優越感を私が味わいたいから。

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渡辺 あゆ(わたなべ あゆ)
L♥DK(えるでぃーけー)
第10巻評価:★★☆(5点)
  総合評価:★★☆(5点)
 

葵パパに同居がバレて大ピンチだったけど、なんとか同居続行が許された葵と柊聖。しかし、その条件は「高校卒業までの性交渉禁止」というもので――!? そして3年生の新学期、2人は同じクラスに! 柊聖の今まで知らなかった一面を知り、24時間ドキドキが止まらない葵。柊聖と同じ中学のバスケ部仲間だった波留や、その親友のかえでという同級生も加わり、ラブ・同居ストーリーは新たなステージへ!!

簡潔完結感想文

  • 新たなステージという蛇足の始まり。新キャラ投入で弾みをつけたいのだろうが「どうでもいい」。
  • 胸キュン見本市 再開。机の下の情事、プリクラでの暗号、お忍びデート、交際初期あるある投入。
  • 当初の個性はどこへやら、すっかり少女漫画の金太郎飴ヒロインとヒーロに落ち着いてしまった2人。

了までの時間の数倍をかけて感想文を書く、本末転倒の10巻。

両想いにもなって、ラスボスである葵の父親の問題もクリアしたこともあり、
本書は残念ながら、その出涸らし感が否めません。

はいはい、今度はこの展開ねー、とメタ視点の冷めた視線を送る 感じの悪い読者の私です。

いたずらに登場人物を増やして新たな展開を無理矢理に創出するのは作者の悪い癖。
もっと一人一人の人物を大切に育て上げてくれればいいのに。
なんだか使い捨てキャラばかりが量産されていく。

なので巻数を重ねても「LDKワールド」がちっとも広がっていない。
これだけの人物がいてお気に入りキャラが見当たらない。


校3年生に進級した主人公の葵(あおい)は、
進級時のクラス替えで恋人・柊聖(しゅうせい)と同じクラスになる。
学園の王子様である柊聖との交際、ましてや同居は2人だけの秘密で、
学校内では見知らぬ他人同士の振りを心掛ける葵。
だが その実、乙女心は物足りなさも感じていて…。


大きな問題をクリアしたので、「胸キュン見本市」が完全復活しました。

今回は、晴れて恋人同士になったことから同じ学校での恋人あるあるが多め。

彼氏が同じクラスの胸キュン。
秘密の恋の胸キュン。
制服デートの胸キュン。

そんなシーンを集めてみました、という感じです。
柊聖に嬉しい一言を言われたら葵はそれまでの悩みは雲散霧消しちゃうんです、の繰り返し。

しかし、同居の事実はともかくとして、
葵が交際の事実までも隠し通そうというのは違和感がありますね。

葵としては学園の王子様である柊聖と交際してることが発覚したら、
嫉妬や羨望を一身に浴びると危惧しているのだろう。

だが身の保身ばかり考えるのも葵らしくない気がする。
起こってもいないことに怯えるような肝っ玉が小さい人でしたっけ、葵って。
それに柊聖にブレーキばかり踏ませるのは2人の関係性として健全ではない。

それなのに柊聖に話しかけられなかったら文句を言い、
話しかけられたら文句を言う。

恋する10代の心の動きとしては理解できるが、客観的にみるとかなり我が儘。
そして、それを葵が自覚していないことがまた腹が立つ。

多少のイタズラ心はあるにしても、交際をオープンにしたい柊聖の方が自分の気持ちに正直な気がする。

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柊聖の提案でプリクラを撮る2人。柊聖は確かな関係性を証明する物を残すことを望んでいた。

述の通り、登場人物を増やして お話を横に広げた構成になっています。

そのために、ただでさえ影の薄い親友役の萌(もえ)をお払い箱にして、
新たなクラスメイトを2人 投入している。

柊聖と同じ中学出身で、同じバスケ部だった波留(はる)は、
柊聖のことを目の敵にしていることから、葵はその空気を読み、柊聖に興味のない振りをする。
しかし実は波留は柊聖に少なからず好意を抱いていることを察知してしまい葵は身動きが取れずにいた。

波留を応援する もう一人の新キャラ・かえで の策略もあり、
柊聖と同じ時間を過ごす時間は多いのだが、波留のためにも
より厳重に交際の事実を隠し通さなければならない葵だった…。

まぁ、ありがちな恋と友情の板挟みの展開です。
他人に遠慮し続けることで、自分がどんどん窮地に立たされるという
少女漫画のヒロインのあるある行動を取ってしまう葵。

かえで という1枚上手の存在によって、正常な判断力や個性を奪われていく葵。
イジメを経験したとか、相手のために動けるとか、
そういう葵の過去や長所が物語に何も影響していないことが残念だ。

「意外に人見知り」の葵にやっと出来た友達だからという説明も出来るだろうが、
友情と呼ぶにはまだまだ浅い波留や かえで に遠慮し続ける葵にはガッカリだぜ!

作者としては話がややこしくなれば いいんでしょうけど、
読者としては話に興味が持てない。

柊聖に失望したと思ったら、今度は葵。
なんだか読んでいてもカタルシスのない漫画である。

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友達が家に来ている最中にキス。イケないことしている背徳感が興奮の隠し味?

にしても作者は作画にかける時間が いつも足りないのだろうか。

巻数が進んでいるのに、絵が上達したとあまり実感できない。
何なら当初よりも雑になっている箇所が目につく。

新キャラ・かえで は葵と同じロングヘアに髪が白(塗りがない)なので、
時々、葵と混同するぐらい似ている。

L DK(10) (講談社コミックス別冊フレンド)

L DK(10) (講談社コミックス別冊フレンド)

  • 作者:渡辺 あゆ
  • 発売日: 2012/08/10
  • メディア: コミック