- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/03/12
- メディア: 文庫
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同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女二名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!?人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが…。究極の森ミステリィ第2弾。
『すべてがFになる』に衝撃を受けて、読み耽る事になった森作品。運正直言うと、前作に比べると新鮮味は無くなっています。森さんの中でも本格テイストな作品だと思います。事件に次ぐ事件で、人の配置などが上手くつかめませんでした。が、それでもそんじょそこらのミステリに比べたら格段に面白い。この面白さは魅力あるキャラクタの問題なんですかね?犀川先生と萌絵さんという特異なキャラクタが再び動いている姿が嬉しかったりします。2冊目にして既にシリーズファンです。ちなみに、この一連のシリーズ名はS&Mシリーズなんですがなんか恥ずかしくて言えないんですけど…私だけ? 深読み?
シリーズ修了した今、読み返してみれば2冊目にして国枝先生のフィアンセ登場。結構、早かったんですね。何冊か後だったら、もっと衝撃を受けたと思います。犀川先生の唯一(?)の友達・喜多先生も初登場。この人のおかげでシリーズの幅が広がって、キャラ好きには選択肢が広がって…。この2人は、これからもちょくちょく出てくるので、要チェック。特に国枝さんは、今後ますますいい活躍望めます。