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おいしいコーヒーのいれ方 (3) 彼女の朝 (集英社文庫)

おいしいコーヒーのいれ方 (3) 彼女の朝 (集英社文庫)

進展するとみえて、なかなか思うようにすすまない勝利とかれんの「秘密の恋」。互いの心が見えなくて、不安になったりもしたけれど。そんな気分をすべて洗い流したくてふたりで来た鴨川。思いっきり海ではしゃいだその帰り、外房線の不通というアクシデントが。「…今日は、鴨川にいない?」消え入るようなかれんの言葉の意味が、ようやく理解できたとき勝利は。はじめての、ふたりだけの夜。


村山さんは良くも悪くもベタベタな物語を書く人だと思う。けれど今回はそのベタベタが、ベタベタと残る潮気みたいでしつこいかな、と思う箇所もあった。
男性側からすれば、かれんは清純なら清純なほど良いのかもしれないが、本書のかれんは清純を通り越してイラッとくる(笑) 言いたい事も言わないまま男性(勝利)を翻弄し、清純な水着で男性(勝利)を誘惑する。テメー、分かってやってんだろっ! と突っ込みたくもなるが、清純な恋愛物語なので今回は突っ込まない…。
一応、3つの章に分かれているので各章ごとに紹介するけれど、章はあってないようなもの。この1冊でようやく夏休みが終わる。一体いつまで続くのやら…。しかし本書のラストで2人の恋愛以外で大きな変動が…!? これは気になる!
文庫版だと2つある「あとがき」。どちらも妙にテンションが高いのはナゼ……?

  • 「WE'RE ALL ALONE」…世話焼きのおばさんからお見合いを持ち掛けられたかれん。それを立ち聞きしながらやきもきする勝利…。あぁ、前作のラストシーンから1分も経過してないのね(笑) 彼女に見合う男になろうと努力する勝利は、努力した分だけ成長しているのだろう。だがイイ男になると今度はモテ過ぎる…!?
  • 「WITHOUT YOU」…かれんと初めて遠出のデートをした勝利。だがその帰り道、(幸運にも?)不測の出来事が起こってしまい…。ここにきて星野りつ子が三角の一角になる予感。展開のベタベタを予感する者としては、恋は早い内に手当てしないと手遅れになるよー、と忠告したい。章の最後は流石にドキドキする展開です。
  • 「LOVE ME TOMORROW」…かれんと二人きりで夜を共に過ごす!? 次々起こる小さな障害を乗り越えて二人は…。もう1巻引っ張るのか…。清純恋愛物語。勝利のライバル中沢も存在感を見せ始め四角形になる予感。が、その後の展開に話題を全て掻っ攫われる。哀れなり中沢(笑) またもや複雑な家庭になるのね。

彼女の朝かのじょのあさ   読了日:2006年12月15日