《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

主に少女漫画と小説の感想ブログです

デートマニュアルには頼らない硬派な彼からのプレゼントは数学のマニュアル。

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森下 suu(もりした すう)
日々蝶々(ひびちょうちょう)
第6巻評価:★★★(6点)
  総合評価:★★★☆(7点)

つきあいはじめたすいれんと川澄。初デート、初クリスマス。2人でつくる「初めて」がいっぱいです。どうすればいいかわからなくてうまくいかないこともあるけど好きという気持ちはどんどん強くなっていきます。

簡潔完結感想文

  • 初デート。ご兄弟は見た! ノープラン川澄のなりゆきデート旅の成れの果て。
  • クリスマス回。独特のプレゼントセンス。彼女がバカとかありえねーっすから。
  • 新年回。小吉。健康運。睡眠不足で稽古に励むと怪我のおそれ。注意すべし。


背伸びしない川澄の等身大のお付き合い。
川澄のデート黒歴史が読者に知れ渡る6巻。

ぼくたちの失敗。川澄編。
初デートは取り敢えず歩く。
彼女と並んで歩くこともなく、先へ先へ進む川澄。
途中、公園のベンチで休むという心遣いを見せ、更には飲み物を買いに行く優しさを見せる。

だがそのベンチで男性2人に遭遇し、自分たちの交際が完全にバレる。
のちにそのもう一人の男性は川澄兄と判明。
恥ずかし過ぎる。

先輩の指摘で彼女が足を怪我している事にようやく気付いた川澄は即座に彼女をおぶって帰宅の途につく。
この「おんぶ」二人にとって怪我の功名だったのだろうか。
互いに下心はなかったとはいえ、相手の身体にこれだけ密着してるのである。

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デートやプレゼントのセンスは川澄にはない。けど嫌いになったりはしない。
初デートの内容よりも、顔が近いとか、背中が広いとか、端的に言えば胸が当たるとか、色々思う事はあるだろうに。
その辺は物語の雰囲気優先か。
ちなみに初デートのその日に兄にばれ、そして母親にまで彼女の存在がバレた川澄。
禍福は糾える縄の如し。
ドンマイ!!

後日、この母親はすいれんと初対面まで済ませている。
早くもお互いの親に紹介し終わって清廉潔白な交際を続けるのであった…。


上出来とは言えない初デート。
だけど「次」を約束することが出来た。
一緒に勉強した2学期の期末テストも終わり、暦では年末年始が近づきイベントも増える。

相変わらず空手に忙しい川澄だが、時間を縫ってすいれんに会う機会を設ける。
クリスマスの際、彼がすいれんへのプレゼントに選んだのは数学の参考書。
なぜなら、すいれんとの会話で数学が苦手という事を覚えていたからだ。
うん、偉いね。

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硬派で奥手でセンスゼロ。川澄は すいれん が教育していかなければならない⁉
これには川澄が好きで堪らないすいれんさえ目を白黒する。
うん、次からは恥ずかしくても友人・良祐には相談しようね。
まぁここで川澄が貴金属とか選んでもイメージとは違いますもんね。
等身大が丁度いい。

続く初詣デートの時は靴の心配が出来ている川澄。
学習する子です。
不慣れでスムーズに物事が進まなくても二人だけの共通の経験が増えていく事が楽しい頃だろう。


親に支出させる事に遠慮してケータイを持たない川澄。
硬派の証しではあるけれど。
雑誌掲載時の2013年時点でケータイを持っていない主人公って川澄ぐらいだろうか。
作中で二人が電話で会話するシーンがありますが、電話は二人が最も苦手とするツールっぽいな。
沈黙が多いし、表情も読み取れないし。
そういえば、すいれんの方がケータイを持っている事が不思議なぐらいだ。
高校入学まで友人・あやちゃんぐらいしか連絡取らなかったろうに。
こちらは親が心配で持たせたパターンかな。


季節が移り変わって冬になり、作中ではよく雪が降っているけれど本書の舞台はどこなのだろうか。
てっきり東京近郊だとばかり思っていましたが、もう少し北なのでしょうか。
全くの架空の都市って事もあるので絞り込みは難しそう。

そして地理的な疑問といえば川澄たちの住環境も気になる。
初デートの時もクリスマスの時も、電車に乗った描写はなく歩いてそこそこ大きな街に出てた感じだけど、そんな便利で土地の価格が高そうな場所に住んでいるのだろうか。
もしやこの作品、高級住宅地のセレブリティたちのお話なのだろうか。
確かにすいれんの家はいいところっぽい。
すいれん父は見るからに大企業勤務のやり手っぽい。
川澄もまさかボンボンセレブ⁉

そういえば勉強会で使った川澄の部屋、広かったですもんね。
テレビを正面に長机置いてあるし。
その前の空手経験者の男4人での食事の時に登場したリビングと錯覚するほどの広さと配置だった。
高校生5人が勉強しても狭さを感じない部屋、一体何畳あるんだ。

ちなみにこの勉強会の際、押入れからテーブルを出す良祐の描写の奥で夏祭りのくまのお面が顔を覗かせている。
すいれんが気づいた様子も、川澄が慌てふためく様子もない。
まぁ川澄は交際してるんだから恥ずかしがる事もないか。


後半で空手経験者で同じ高校の先輩・後平くん正式参加が決定的に。
どうやっても物語を掻きまわす存在としか考えられませんが、川澄の成長のために必要なのでしょうか。
今後の展開が気になるところ。どうやら軟派な後平が改心した模様ですが、こちとら硬派一筋15年。
彼女に参考書プレゼントするような唐変木だっつーんだ、べらぼーめ!!

あと初登場の川澄兄は体育会系なのか先輩後輩に厳しく威圧的。
彼もまた硬派っぽいけど、弟のデートに遭遇したのが、後平とタッグを組んだナンパ目的の外出だったりしたら笑える。
きみ、かわウィ~ね☆

日々蝶々 6 (マーガレットコミックス)

日々蝶々 6 (マーガレットコミックス)

  • 作者:森下 suu
  • 発売日: 2013/12/25
  • メディア: コミック