《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

主に少女漫画と小説の感想ブログです

世界に一つだけの花 依 問題で グループ解散⁉ ソロソロ新しいマップを広げよう。

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ぢゅん子(ぢゅんこ)
私がモテてどうすんだ(わたしがもててどうすんだ)
第2巻評価:★★★☆(7点)
   総合評価:★★★☆(7点)
 

イケメン男子4人に囲まれながらリアル乙女ゲーな学校生活を送っている腐女子・花依。学園祭が近づき、コスプレ衣装を作ることになった花依は、男の子たちのコスプレ姿が見れると大張り切り! ところが学祭前夜、五十嵐くんの様子がおかしくて!?学祭当日も予想外のドキドキ・リア充イベントばかりで、もう耐えられないよ、どうすんだーー!!?

簡潔完結感想文

  • 文化祭準備。上昇志向の強いメンバーがナンバーズ脱退表明⁉
  • 文化祭回。攻略1周目。文化祭終了時に花依が選んだのは一体?
  • クリスマス回。またはコミケ回。腐女子の精神は肉体を凌駕する。


季節は進めども恋の進展は一つもない2巻目。年末が近づいてきている…。


なぜか文化祭の準備に余念がない花依。
それもそのはず文化祭は花依の願望が叶えられる場でもあった。
アニメの登場人物がそのまま飛び出すコスプレにかわいい子の女装
。自分の願望の達成のために己の限界と闘いながら衣装の完成を目指す。
だが花依を好きになった五十嵐は己の駆り立てる野心と欲望に悩む。
そして彼は花依に好意を寄せる他3人の男子たちに、仲良しゴッコの終了を宣言する…。

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公認コスプレ 進撃の五十嵐
学校イベント文化祭回ですね。
花依は今回も全力。
多少の私利私欲もあるが文化祭の衣装作りに精いっぱい尽力する。
花依のポジティブさも相まって文化祭のお祭り感が良く出てます。
花依の作るコスプレに現実の漫画の衣装が使われているのも何気に凄い。
権利関係をクリアするとこんな事も出来るのですね。
だがそれによって架空の人物シオン似が唯一最大の特徴である七島の、シオンコスプレの影が薄くなっている。哀れなり七島。

2巻目ともなると、もう各人の花依への接し方にも違いがあることが分かる。
万事抜け目なく、肉体的接触を好む五十嵐。その彼がまず第一声で発言し、そこに七島・四ノ宮が遅れて乗っかる。
そして最後に要所で締める六見先輩という構図が出来上がっている。

そして今回、5人の仲良しゴッコからいち早く抜け出そうとしたのも五十嵐である。
その提言によって我に返る他3人。
自分は個々人で花依が好きなのであって、集団でいる必要はない、と。早くもグループ活動に限界が訪れるナンバーズ(花依を好きな人たちの名字に全員数字が入っているため勝手に命名)。
グループは解散し個別に活動するため、文化祭当日は各自の持ち時間を決めてその時間は花依と2人きりで行動し、他の人間は手出し無用という約束になった。


そして文化祭当日、花依は4人それぞれと時間差デートをする。

ここでも男性各人のアプローチの仕方が違って面白いですね。
壁ドン、食べ物を同じ箸でもらう間接キス、観劇中に彼の足の上で手を恋人繋ぎ、ラッキースケベハプニング。
やっぱり五十嵐は肉体的接触を好んでます。

ただ強引に事を進めようとするほど主人公に嫌われるのが少女漫画の鉄則のような気がします。脱落決定か?
このように鉄則を考えながら楽しむのも本書の醍醐味ですよね。

4人への、男子への胸の高鳴りがないはずの花依も皆との時間にそれなりにドキドキしている様子。
だが、文化祭も終わりかけた頃、花依の身に危険が迫り、それが間接的に花依のキャパシティーを超えさせてしまい彼女は号泣する。

ここで改めて男子4人との時間が楽しい花依と、現状に不満を抱える男子たちの違いが鮮明になる。
それを見て男性陣は改心し、花依に対する積極的アプローチを再度封印する。

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私利私欲にまみれる男子に花依からひと言
本書の大半を使って訴えられるのは、仲良しゴッコやめようぜ、をやめません宣言だろうか。
でも花依の気持ちは読者も同じではないだろうか。
最早、この5人の日常が楽しくなっているのだ。花
依を巡る4人の牽制合戦の悪口も、仲良く喧嘩してるようで楽しいですけどね。
えっ、今度は5人目の2…⁉

文化祭の準備の高揚感と、当日を男子と巡る出し物の数々という王道文化祭回をやり切った回ではあったが、本書ならではのオチがやはり秀逸。
結局これが花依の望むものなのかもしれない。
不毛な面白さとでも言うのだろうか。
これが本書と花依の生きる道。


連載の暦通りに進む作中時間なので最後に収録されている本誌1月号分はクリスマス回。
もうすぐ卒業だね六見先輩…。
クリスマス回というよりコミケ回ですね。
漫画で見てる分だけでも疲れてしまうが、本場はもっと人の圧力や熱気が凄いんだろうな。

今回で字の汚い設定が加わった四ノ宮。
ヘタレキャラ確定だし、この子はどんどんダメな子になっていく気がする。
恥ずかしながら花依にアプローチする様子は可愛いですけどね。
花依との恋愛よりも、5・7、4・6のカップリングが順調に物語の裏側で進んでいる気がする…。