《漫画》宇宙へポーイ!《小説》

少女漫画と小説の感想ブログです

活! (角川文庫)

活! (角川文庫)

四十歳を過ぎて初めて挑んだスキーの楽しい手応え。清水ミチコ先生に習う顔マネの奥深さ。山菜採りのコツと美味しさ。フリーマーケット出店で知った現代日本のセコさと仕組み。仲良しの作家と女優が野に山に繰り出し、師に導かれ十一種目に取り組んだ、汗と涙と笑いにみちた全記録。目利き二人の個性が捉えたその道の極意も披露、入門ガイドとしてもあなどれない役立つ一冊。


40の手習いの一冊。今はどうなのか分かりませんが、家が隣同士だったこともあるというお二人。今回、そんな仲の良いお二人で様々なことにチャレンジしていくのですが、実は何をやっても上手くいかない…。その悪戦苦闘のチャレンジの様子を写した写真にコメントをもたいさんが書いて、その様子を書いた文章を群さんが書くという二人の共同作業になっている作品です。泣くほど大変だったのお二人のチャレンジですが、読む方はカラッと笑って読みましょう。いや、傍観者で終わらず、このチャレンジの中から面白そうな企画を実行してみるのも良いかもしれません。私は幼稚園の保育士さんとかやってみたいですけどねぇ、一日だけなら。それ以上は資格と体力が必要ですからね。フリーマッーケットも良いなぁ。でも、私が持ってる要らない物って誰にとっても要らない物なんだろうなぁ…。
実は、私はもたいまさこさんしか知らず、群ようこさんは、その職業のみでその人となりなどを知らなかった。そんな人のエッセイを、よくも買って、よくも読んだなと自分でも思いますが、面白かったので思い切った行動に自分で拍手。柔らかな文章が心地良かったです。各章の始めにはナンシー関さんの例の消しゴム版画が載っているのですが、よくもこうまで似させられるな、と毎回感心して鑑賞しました。他の似顔絵描きの方たちもすごいけれど、ナンシーさんもすごかった。と本編とは関係のないナンシー関さんの追悼で感想終わります。

活!かつ   読了日:2002年11月27日