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太ったんでないのッ!? (新潮文庫)

太ったんでないのッ!? (新潮文庫)

贅沢大好きのダンフミと、自称貧乏性のアガワサワコ。食に対する姿勢は正反対の二人だけど、どちらもおいしいものにはめっぽう弱い! フグの白子のリゾット、トロのお寿司、キャビアにトリュフにフォアグラも。体重増もなんのその、さらなる美食に邁進すべく、二人は今日も東へ西へ。言わずと知れた名コンビが食べては書いた、抱腹絶倒のグルメな往復エッセイ。文庫版特別対談も収録。


私の大好きなお二人の「食」エッセイ。『ああ言えばこう食う』に通ずるテーマですが今回は出てくる食材がグッとグレードアップ(それに『ああ言えば〜』はテーマなんて何のそのだったし…)。トリュフ・フォアグラ・キャビアをはじめ豪華食材が続々。ただ、それだけに蕎麦がこの世で一番美味しいと思っている私には想像がつかない品ばっかり。もちろん味なんて分からなくたって、エッセイが面白い事には変わりはありません。お二人とも相手のエッセイに対してのコメントを書きながらも新たな笑いの境地へ引っ張る力はお見事。けれど、これは余談ですが本の構成が苦手です。表紙も余りひかれません。文字量も少ない。
エッセイで一番面白かったのは檀さんの指輪物語です。檀・阿川両氏に加え、名取裕子さんと萬田久子さんという豪華な四人が繰り広げる指輪にまつわる物語。こんなにも生き方の差が顕著に出るものか、としみじみと爆笑させていただきました。私は檀さんの緩急の差が激しい気性が大好きです。またお二人の共著全てに言えることですが、コンビに見られるのが嫌、と仰る割にはお二人で行動することの多い事。そしてご馳走になって美味しい物にばかり食べている事。豪華なホテルの最上階でディナーを食べ、フラッと海外に行き、美味しい物を追求する精神、なんとなく「THE 女優」という感じがとてもする。毎日こんな生活をしているわけではないでしょうが、こりゃ太ってくれないと割が合わない、と思う一般庶民でした。

太ったんでないの!?ふとったんでないの   読了日:2005年02月01日