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秋の山荘、赤朽葉に感激。

ゆきの山荘の惨劇―猫探偵正太郎登場 (角川文庫)

ゆきの山荘の惨劇―猫探偵正太郎登場 (角川文庫)

感想は コチラ に。
ミステリでは、動機はトリックの二の次に置かれがちである。ただ、どうして犯人は犯行を決意したのか、なぜそのトリックを使ったのか、なぜ犯行を隠蔽したのか、読者を納得させるだけの動機が用意されていなければならない。それでいて今更、動機が痴情のもつれでは当世風でない。また「変わった動機モノ」として電波や神の指令の場合もあるが、その場合でもやはり読者に説明が必要である。
その点、人に非ざる者(物)、例えば本書のように思考する動物、そして人工知能を搭載したロボットや妖怪など、をミステリに登場させると「変わった動機」が無理なく成立する。人間の常識的な思考とは外れるため、読者に盲点を与える事が出来、動機・行動の意外さも演出できる。もちろん、その場合にも動機の手掛かり・伏線は必要だけど。で、本書の場合はというと…。