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臨機応答・変問自在 2 (集英社新書)

臨機応答・変問自在 2 (集英社新書)

理系大学生を相手に質問に答えた好評の前著に続く第二弾。ネット上で募集をかけて集まったジャンルを問わない質問に、人気ミステリィ作家であり大学助教授である著者が鮮やかに答えていく。大学の先生と生徒という枠を離れた質問は、雑学ネタからおなじみの人生相談ものまでヴァラエティ豊かだ。果たしてどんなQ&Aになったのか、ふるいにかけた様々な質疑応答を公開する。


前作と同じ形式の本だが、今回はネット上で質問を集める方式が違う所。同じように見えてここが大きく違うポイント。今回の質問者は前作の質問者と完全に種類が違う。多くの人は森博嗣に会った事もないけれども、森博嗣の小説家の面はよく知っている人たちなのだ。また森さん自身は助教授としてよりも小説家として答える。つまり前回と違い非接触型のQ&Aだけれども、質問者は誰よりも森さん答えて欲しい質問が集まった本なのだ。質問者も講義を受けている学生じゃないので、質問のジャンルもない。そこで連想したのは、松ちゃんがどんな疑問にも回答するかつての「ガキの使いやあらへんで!」のハガキコーナー(笑)似ている…。
今回は質問者の性別・職業・年齢が書いてあるので、森ミステリの読者層にはどんな人がいるのか見えるのが楽しい。読者層は中学生〜40代ぐらいの間で、学生・院生がやはり多かったと思う。ただ森さんも前書きで書かれていたが、今回は質問を考える時間が十分にあり(多分森さんを好きだからこそ)練りに練った質問をしようと試みすぎて、結果的に何を聞きたいのか分からない質問が多かった。質問で多いのは森さんに対する個人的な興味からの質問だが、中には「そんな事、森さんに聞かなくても…」って思う質問がたくさんあった。それに対する森さんの答えも持ち前のユーモア回答というよりは、ただの疑問返しだったり突き放してたりで、あんまり笑えない。今回の私は読者と同じ気持ちで読んでいる妙な連帯感から、そんな答え方しなくても、と思ってしまう事が多かった。しかし客観的視点から考えると、20年間ためた中からの傑作選に比べると、やはり質問の質は落ちたかも(質問の方向性が違うけれど…)読んでいる間中、私なら何を質問するんだろう?と考えていたけれど妙案は浮かばず…。

臨機応答・変問自在2りんきおうとう・へんもんじざい2   読了日:2003年01月22日