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季節のピッタリ読書。

球形の季節 (新潮文庫)

球形の季節 (新潮文庫)

感想は コチラ に。
作中に具体的な日付が出てくる小説を、その日付通りに読むのは乙なものだろう。例えば↑の小説は、5月17日に一つの山場を迎えるのだが、その当日にその場面を読む一体感・緊張感は計り知れないはず。この読書法だと想像力だけじゃなくて、気温や湿度、光の強さ・空の青さなど五感全てを読書に注ぎ込む事が出来る。
だけど、「半年後」と書けば一瞬で半年の時間が進むのが小説の世界。冒頭に出てくる季節に合わせて読んでも、その季節のまま終わる保証はない。タイトルやあらすじを参考にして季節のピッタリ読書を楽しみましょう。
この読書法にピッタリな本は宮部みゆきさんの『レベル7』。この小説は8月12日からの4日間を描いた作品なので4日間連続で日付通りに読む事が出来る。そして4日間で1冊なら読書ペースとしても苦は無いはず。むしろ、面白すぎて止められない事のほうが心配かも。気が向いた方、この夏に試してみてはいかがでしょう?
こういう小説内に出てくる日付をまとめているサイトって無いのかしら。あれば、5月の読書にはこの本がピッタリって一目で分かるのに。えっ、自分で作れって? イヤよ、面倒臭い。