- 作者: 大崎善生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/03/24
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 67回
- この商品を含むブログ (200件) を見る
その昔、私は嫌な子供だった。夕食がすき焼きだとすると、決められた量の春菊とエノキと豆腐を食べた後は、肉だけを食べていた。ねぎは嫌い。白菜も糸こんにゃくもシイタケも嫌い。ついでに言えばナスも玉葱もブロッコリーも嫌いだった。それらの食材は全て牛乳で流し込んでいた。野菜で私の味方(?)といえばジャガイモぐらいしかなかった。 同じイモでもサツマイモ、アイツは敵だ。
ところがどうだ、あれから数(十)年。上記の食材を平気で食べられるようになった。子供の頃には信念のように食べなかった野菜たちを次々と口に入れる今の私を見たら、子供の頃の私は裏切られたと思うだろう。子供の時代の私も確かに私の一部だ。しかし、もう私であって私でない。
一日も途絶えたことのない私という連続する存在、しかし子供の頃の私とはかけ離れた存在である現在の私。 ↑の本を読んで、そんな事を思った私。ただ、セロリだけは今も食べられない私であった。うぅ〜 頑張ってみるよ〜♪