- 作者: 三谷幸喜
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1997/04/01
- メディア: 文庫
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東京サンシャインボーイズの脚本家として「12人の優しい日本人」などを世に送り出した著者による待望の初エッセイ集。爆笑、嘲笑、苦笑、朗笑。どこから読んでも笑いが飛び出す、人気脚本家のコメディーな日常。文庫化でさらにサービス加筆、お笑い作りの秘訣まで教えます。一頁で一回は笑えます!
三谷幸喜さん初エッセイ。最初は「三谷幸喜のありふれた生活」を読むための前哨戦としか思っていなかったのですが、これが面白かった。結婚前だったからなのか、なんとなく今よりも文章も包み隠さずな感じがして、ここまで言うか!?と思えるところも無きにしも非ず。変わらないのは、のらりくらりと嘘を書くところとユーモアでしょう。昔、チャゲ&アスカとユニットを組んでいたという話(もちろん嘘)は本の中でもクレームをもらってるにもかかわらず、つい最近も伊集院さんのラジオで真実だと思っている方からハガキが送られていた、という迷惑な一篇。
しかしこの本で一番驚いたのは、1993年時点で『私が総理候補として注目しているのが、小泉純一郎さんである。彼には従来の総理のイメージを払拭してほしいものだ』と書いてあるところである!すごい、十年後に総理になることを予見しているかの文章。優れた人は優れた眼も持っているということか。