2006-08-17 夏の一冊読書。 企画 読書 私は酷い差別を受けたことがない。私は迫害されたことがない。私は戦争を体験したことがない。この全てがどんなに幸福なことか、改めて考えることは少ない。それは先人たちの犠牲に対して、最も失礼なことかもしれない。 「大地の子」4巻の解説の中で引用されていたインタビューでの山崎豊子さんの言葉が忘れられない。「日本(政府)の、国民自身の戦争に対する健忘症」。私が受ける印象が残念ながら、それと同じだと思わざるを得ないからだ。