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どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の"現場検証"の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。


犯人が明かされないまま小説が終わる!そんな推理小説のタブーに挑戦した東野圭吾氏。知名度も文才も認められている東野さんだからこそ出来た大胆不敵な構想でしょう。デビュー作でこれをやってもワンアイディア物としてだけで、ある程度しか注目されなかったでしょう。 本書は加賀恭一郎シリーズでもあります。彼のファンなら彼の明快な推理を期待するでしょうが、その披露場面は結局ないまま終わる。残りのページから解決場面を想像する読者の期待を裏切る!これは形を変えたミステリのアンチテーゼかもしれませんね(深読み?)
容疑者が二人に絞られているのに、結論中々出ないのは少しイライラしましたね。そして、最後まで自分で考えなくてはいけないと言うのも、名探偵に推理の下駄を預けた者としては、奥歯にモノの挟まった終わり方なので読後感と言う意味ではいまいち。でも後々考えてみれば下手なミステリより論理としては完璧でないといけないからしかっりしてる、とは気付きますね。でも評価得点はやっぱり低いです…。

どちらかが彼女を殺したどちらかがかのじょをころした   読了日:2002年04月11日