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王妃の離婚 (集英社文庫)

王妃の離婚 (集英社文庫)

1498年フランス。時の王ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚訴訟は、王の思惑通りに進むかと思われた。が、零落した中年弁護士フランソワは裁判のあまりの不正に憤り、ついに窮地の王妃の弁護に立ち上がる。かつてパリ大学法学部にその人ありと謳われた青春を取り戻すために。正義と誇りと、そして愛のために。手に汗握る中世版法廷サスペンス。第121回直木賞受賞の傑作西洋歴史小説


直木賞受賞ってことだけで購入したはいいけれど西洋歴史小説なので敬遠していた作品(>買う前に気づきましょう)けれども、読んでみると案外すんなりと作品の中に浸かることのできる自分を発見。外国人名が苦手な私でも誰が誰だかすぐに理解できた。これも作者の腕でしょう。直木賞も納得。特にフランソワが裁判に参入してからは秀逸です。歴史小説であり、法廷小説であり、政治小説であり、恋愛小説でもあるお腹いっぱいの作品でした。一人一人の信念が描かれ、その時代の在り方・考え方や裁判の手法を読めたのが良かった。

王妃の離婚おうひのりこん   読了日:2003年09月08日