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林真紅郎と五つの謎 (光文社文庫)

林真紅郎と五つの謎 (光文社文庫)

複雑な波形が脳裏で重なるとき、林真紅郎の前にもはや謎はない! 林真紅郎は35歳の元法医学者。妻を事故で亡くしたことがきっかけで大学を辞めてからは、「隠居」生活を送っている。そんな彼が出会う不思議な5つの事件。バラバラに見える謎すべてが脳裏でシンクロした時に見える真相とは? 初期メフィスト賞が生んだ異才、待望の最新本格推理!


初・乾くるみ作品。サクサクっと読めるミステリを読もう、と手に取った一冊。確かに早く読めましたが話のインパクトが弱くて頭に残らないかも…。シンクロー君(35歳だが)はもう少し好きになりたいキャラクタだったのに、解いてる謎も謎だったし、解き方もいまいちで好きになりきれなかった。微妙という感想が一番です。

  • 「いちばん奥の個室」…一番奥のトイレに頭を殴られた女性が倒れていた…。視点の違いが大きいという話。マジックやミステリのトリックに今更あのネタを使ってくるのも逆に新鮮だった。というかある意味圧巻かも。警察の到着はなぜか遅い。それに身内には簡単に犯行がばれてるのでは、と思わずにはいられない。
  • 「ひいらぎ駅の怪事件」…英語講師の外国人女性が階段から転落。バカミスといってもいいのでは…?予想できるでしょ、このくらいは。こんな事は実際に起きないと思いますけど、解決の仕方もなんだかな〜(苦笑)人の推理を丸パクリで、しかも墓穴とは…。最後の余談は笑いましょう。笑えばいいと思うよ。
  • 「陽炎のように」…友人の奥さんが突然亡くなった、その原因は…?短編だからしょうがないけれど、シンクロー君の推理はいつも強引過ぎる。しかもデリカシーがないよ、シンクロー。取り返しつかないぐらい失礼なこと言ってるよ。ここら辺が好きになりきれない。幽霊の謎の解決は良かったのに。
  • 「過去から来た暗号」…いかにもミステリのためのミステリといった感じ。自分で作った暗号を読めないという斬新なシンクロー君は…。暗号の解き方、疑問が残ります。結末は決まってるんだろうけど、シンクロー君の解き方、頭悪く思ってしまう。暗号よりも最後の展開に重きが置かれているだろう作品。
  • 「雪とボウガンのパズル」…アパートの庭の上にボウガンで刺された男性が…。1編目から思ったんですが、ここは日本の何処の設定なんでしょうか、分からないまま最終話。これもどうなの?と思ってしまった。ああいった行動は普通は、かえって危険性が分からないからとらない気がするんですが…。

林真紅郎と五つの謎はやししんくろうといつつのなぞ   読了日:2004年07月26日